私はSalesforce関係の仕事をしていますが、chatGPTやBing ChatのようなAIチャットツールが来るまえは、設定の方法がわからなくて困ったときは、ひたすら検索して、誰かそれについて書いていないか探すしかありませんでした。
ところが、AIが出てきてからは、AIに質問することができるようになりました。
これは、非常に助かります!
もちろん、Salesforceは毎年システムの更新が行われているのにたいして、AIの方は必ずしも最新の情報を追いかけられていないので、適格な情報が得られることはまだ少ないかもしれません。
ただ、最近、AIもかなり最近の情報を取得するようになっているので、これからはもっと使えるようになってくると思われます。
SalesforceのMFAについてBing chatに聞いてみた
具体的な話として、私が実際にBing chatの質問したときの流れを説明します。
SalesforceでMFA(Multi-Factor Authentication:多要素認証)という設定(よくある2段階認証というものに近く、IDとパスワードだけでなく、携帯などでさらに認証しないとログインできない仕組み)があり、現在、ほぼ自動的(強制的)に設定されるようになっています。
私はMFAの設定の仕方をクライアントに説明しようと思ったのですが、Salesforceのドキュメントを見ると、まず最初にシステム管理者が各ユーザーに「権限セット」というものを付与しなければならないと書いてあります。
ところが、そのクライアントのユーザーを見ると、権限セットを付与されていないのに、MFAが設定されている方がいます。
そこで私は混乱して、「現在は、権限セットを付与しなくてもよいのか?」とBing chatに聞いてみました。その流れが、下記の動画です。
(いつもこちらが話している間にBingのほうが答え始めてしまうので、最初、「ちゃんと話を聞いてから答えてくれ」と言っています(笑))
的確な答えが得られた
最初、「以前は」という意味で、”Formerly,…”と始めたら、「Formerlyとはいったいいつのことだ?」と聞かれてしまいました。ですので、「MFAが強制施行される前」と答えたら、理解してくれたようです。
その後、今回の質問をしたら、「2022年2月1日以降、システム管理者が権限セットをユーザーに付与する必要はなくなった」と明確に答えてくれました。
これは、会社の担当者が言っていたことと合致しており、ほぼ正しいと思われたので、私は納得しました(本当は、ここでさらにSalesforceが出している正式なドキュメントに当たって再度確認すべきですが)。
まとめ
Salesforceの仕様は結構頻繁に更新されるため、AIに質問しても的確な答えが得られないことも多いです(例えば、「このページのこのボタンを押す」と言ってくるが、そんなボタンは見つからない、など)。
ただ、今回は、比較的最近のこと(2022年2月)にもかかわらず、情報を取得していて、的確な答えをしてくれました。
このような回答をしてくれるようになると、もっとAIに質問することが多くなってきそうな気がします。
ただ、すべての質問にAIが的確に答えてくれるようになると、自分たちの仕事がなくなるのではないか、という心配も出てきますが(汗)。