ジョン・レノンのインタビューに出てくる”not ~ any less”の例
英語は日本語より比較をよく使う言語だと思います。
僕は算数が苦手なので、比較が出てくると、頭が混乱することがよくあります。
例えば、次の文ってどのような意味でしょうか?
Sean is a planned child, and therein lies the difference. I don’t love Julian any less as a child.
これはジョン・レノンが、オノ・ヨーコとの子供Seanと、前の妻との子供Julianについて語った言葉です。
I don’t love Julian,,.の部分だけ読むと、「僕はジュリアンを愛していない」と読めてしまうので、一瞬ドキッとしますね。
でもこの文全体は、下記のような意味です。
「ショーンは計画して設けた子供だから、そこに違いがある。(でも、)僕は、ジュリアンをショーンに劣らず愛している。」
これは、次のように、一度anyを除いて考えるといいかもしれません。
I don’t love Julian less.
「僕は、(ショーンに比べて)ジュリアンの方を少なく愛しているわけではない。」
I don’t loveと言っているのは、「愛していない」と言ってるのではなく、「少なく愛しているのではない」と言っているのですね。
つまり、notは、love(愛している)を否定しているのではなく、less(少なく)を否定しているのです。
anyが加わると、not any で「全然ない」という意味になりますから、「僕は、ジュリアンを(ショーンに)負けず劣らず愛している」と言う意味になるわけです。
not any = no なので、次ように言っても同じ意味になります。
I love Julian no less as a child.
ギルバート・オサリバンの歌詞に出てくる”not ~ any less”
音楽つながりで、今度は、ギルバート・オサリバンの”Alone Again”の歌詞に出てくる”not any less”を見てみましょう。
In a little while from now
If I’m not feeling any less sour
I promise myself to treat myself
And visit a nearby tower
sourというのは、「不愉快だ、不機嫌だ」というような意味です。
ここでも、一度anyを除いて考えてみると、次のようになります。
If I’m not feeling less sour
「僕がもし、変わらず気分が悪ければ」
不機嫌と言う言葉に「不」と言う否定語が入っているので、余計頭が混乱しますが、 less sourは「今より不機嫌さが減っている=機嫌がよくなっている」状態です。
だから、not less sourでは、「今より機嫌がよくなっていない=変わらず気分が悪い」状態を意味しますね。
If I’m not feeling any less sourですと、「今の不機嫌な気持ちが全然よくなっていなければ」というような意味になるわけです。
英語の「比較」は慣れが必要
このように、英語では「どっちが多い」「どっちがより~だ」みたいな言い方がよく出てくるので、(特に算数が弱い僕のような人間は)混乱しがちです。
このような構文が出てきたら、少し頭を整理してよく考えることが必要ですね。