Accommodateにはいろんな意味がある
Accommodationという単語を見たことがあるでしょうか?
例えば、旅行の計画などで、その費用が宿泊費を含んでいるかどうか、などを説明する場合に使われることがあります。宿泊費を含んでいる場合は、Accommodation includedなどと書いてあります。
でも、あまりなじみがない単語ですね。
Hotel fee includedなどであればわかりやすいのですが、accommodationとはそもそもどんな意味の単語なのでしょうか?
「住まわせる」と言う意味
accommodationの動詞形 accommodateを語源的に分解すると、ac-commod-ateとなります。
最初のac-は、「~へ」という意味のad-が、次のcommodのcにつられてac-に変化したものです。
そうすると、commodの部分はどのような意味でしょうか?
commodは、「適切な」、「都合がよい」など意味があります。
そのため、accommodateは、相手にとって、適切なものを提供する、都合がよいものを提供する、のような意味になり、住む場所・泊まる場所を提供する、などの意味になったのです。
旅行をしている相手にとって、泊まる場所を提供するのは、都合がいい環境、適切な環境を提供することになりますから。
そこから、accommodationが、宿泊施設のような意味を持つようになったのですね。
「受け入れる、承諾する」と言う意味
accommodateは、住むところ・泊まるところを提供する、というような意味以外に、「〔要求などを〕受け入れる、引き受ける、承諾する」というような、全く違った意味があります。
たとえば、We try to accommodate different viewpoints.「我々は、様々な違った意見を受け入れるよう、努力します。」などの使い方です。
住まわせる、泊まる場所を提供する、などとはかなり違った意味ですね。
ただ、これも元の意味を考えると、わかりやすくなります。
相手の意見を受け入れることは、「相手にとって都合がいい状況を提供する」ことですね。
相手にとって、物理的に、都合がいい環境や場所を提供することが「住まわせる、泊まる場所を提供する」と言う意味になりました。
一方、考えや行動として、相手にとって都合がいい、または都合がいい状態を提供することが「(相手の考えを)受け入れる、取り入れる、承諾する」というような意味になったわけです。
その点、この2つの意味は全然関係がないようでいて、元の意味は共通しているのです。