イチローのMariners 殿堂入り演説

2022年8月27日にTモバイルパーク行われた、イチロー氏のマリナーズ殿堂入りセレモニーでの、英語のスピーチ。

簡潔で、ジョークも入っていて、本当にいいスピーチです。
(僕は野球はほとんどわかりませんが)

面白かったジョークの部分

Jamie Moyer氏に対して:
“As a lefty, you were so clever, but so talkative. When I first met you, you kept talking to me in English for 30 minutes. And I had no idea what you said.
Now, my English is a little better, but I still can’t understand most of what you say.”

「左利きの君はとても頭がよかったけど、とてもおしゃべりでもあった。初めて会った時、君は僕に30分かも英語でしゃべってきた。でも僕は君が何を言っているのか全然わからなかったよ。
今、僕の英語は少しは上達したけど、いまだに君の言っていることはほとんどわからないよ。」

Lou Piniella氏に関して:
“One of my first memories here was created by him. When we returned to the club house, after winning my first opener, Lou kissed me. Right here, on the cheek. The manager gave me a big wet kiss. That doesn’t happen in Japan, and I was shocked. Honestly, I was scared.
I thought to myself, ‘If this is the custom in America, I might not make it here.’ “

make it : うまくいく[やり遂げる・切り抜ける]

「私のここでの最初の思い出は彼によるものでした。開幕試合に勝ってクラブハウスに戻ってきたら、ルーは私にキスしました。このほっぺたにです。とてもべったりしたキスでした。こんなことは日本ではないので、私はショックを受けました。正直言って、怖かったです。私は思いました。『これがアメリカの習慣であれば、ここではやっていけないかもしれない』と。」

そして感動的だったところ

“I would like to say to the current players. Your future has possibility that you cannot imagine as well. So, embrace it, by giving your best without imposing a limit on yourself. If a skinny, undersized guy from Japan can compete in this uniform, and then stand before you tonight to accept this honor, then there is no reason you cannot do it either.”

「現在の選手たちに言いたいのです。皆さんの未来は、皆さんが想像できないほどの可能性を秘めています。ですから、自分に制限を課すことなく、その可能性を活かしてください。痩せて小柄の日本人がこのユニフォームを着て戦い、今夜皆さんの前でこの名誉を受けることができるのなら、皆さんにできない理由はありません。」

それにしても、一人の日本人がこれだけ多くのアメリカ人に祝福されるのはすごいことですね。

努力と実績があるから、イチロー氏の言葉には重みがあります。その言葉の重みがアメリカ人にもしっかり通じるのでしょう。




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