短いイ[i]と長いイー[i:]、短いウ[u]と長いウー[u:]の音質の違い

英語で、liveとleave、fullとfoolとの発音の違いはなんでしょう? 母音の長さの違いだけだと思っていませんでしたか?

もし長さの違いだけだったら、歌の歌詞のこれらの言葉が出てきた場合、区別がつかないはずですね?音楽では、音の長さは、音符の長さで決まってしまうのですから。

ところが、ネイティブの人は、これらの単語を歌詞の中で聞いても別の単語に聞こえるのです。それはなぜかというと、長さだけでなく、音質自体が違うからです。(このことを表すために、発音記号として、短いイには[ɪ]、短いウには[ʊ]を使うことも多いです)

[i]と[i:]の音質の違い

[i]:口を横にイーっと広げて出す、鋭いイ
leave [li:v]
seat[si:t]
heat[hi:t] 

[i:]:鋭くない、むしろエに近いイ
live[liv],
sit[sit]
hit[hit]

以下は私の発音ですが、参考にしてください。
leave, live, leave, liveのように、似た発音の単語のペアを2回ずつ読んでいます。

[u]と[u:]の音質の違い

[u:]:口を前にウーっととがらせて出す、鋭いウ
fool[fu:l]
suit[su:t]
pool[pu:l]

[u]:鋭くない、むしろオに近いウ
full[ful]
soot[sut]
pull[pul]

次も、私が、fool, full, fool, fullのように、似た発音が似た単語のペアを2回ずつ読んでいます。

つまり、ネイティブスピーカーは、これらの2つの音を長さだけで区別して聞いているのではなく、音の質でも区別している、ということです。

したがって、たとえ短く言っても、鋭いイでsitを発音すると、seatと聞こえてしまう場合もあります。これらの音を発音するときには、音質にも気を配るようにしてくださいね。

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