「ア」に似た英語の母音を発音し分けるには

英語には「ア」に似た母音がたくさんある

「ア」に似た母音はいろいろある英語の発音が難しい理由の一つに、母音が多いことがあります。日本語の「ア」に近い音も、英語にはいくつもあって、それをちゃんと区別して発音しないと、通じなかったり、他の意味にとられてしまったりします。

たとえば、下記の単語はすべて、アに似た母音が[h]と[t]に囲まれていますが、発音がすべて違います。

1. hot [hɑt](米国)
2. hut [hʌt]
3. hat [hæt]
4. heart [hɑ:rt](r音が入るのは米)
5. hurt[hə:rt](r音が入るのは米)

次の発音は私の発音で、ネイティブのものではありませんが、参考にしてください。上記の1から5を、番号の後に、2回ずつ発音しています。

発音記号を覚えるのが結局速い

では、これらの音を区別して発音できるようになるためにはどうすればよいでしょうか?これは、Youtuberのだいじろーdaijiroさんも主張されていることですが、発音記号を学習するのが、遠いようで近道だと思います。

上記の単語リストに出てきた母音の発音記号のみを取り出すと下記のようになります。

[ɑ]:信じられなくくらい大きく口を開けて(ちょうど上の写真の猫のように)、口の奥の方でアを発音する(イギリス英語では、[ɔ])
[ʌ] :口は、[ɑ]よりは狭く[ə]よりは広く開けて発音し、音質としては少しオに近い
[æ]:エを言うときのように口を横に広げてアを発音する。ただし、エに聞こえてはいけない。
[ə]:口を狭く開けて弱いアを発音する

発音記号がわかれば、新しい単語に出会ったときも、辞書を調べて、その発音を知ることができるからです。そうでなければ、推測で発音することになってしまい、間違った発音を覚えてしまうこともあり得るからです。
発音記号については、また別に記事を書きますね。

上部へスクロール